吹花擘柳 スイカハクリュウ

もう一度(仮) (Rui’s birthday2024)

[牧野 ×類]  0

花冷えの春だった。年度が変わる3月、沢山の人が溢れる中で待つ区役所。「123番のお客様」呼ばれた番号の用紙を出しながら、窓口に立つ。「手続きは終わりました」「ありがとうございました」呆気ない最後だった。区役所の人も淡々と手続きをして、淡々と終わる。そりゃそうだよね、離婚なんて結婚と違って何か言って、怒りを買ったりしかねない。私は新しく買った安物のリングを、少し前に外した結婚指輪の位置にはめた。もう結婚...

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これからもよろしく 2 (White Day 2024)

ss 牧野×類  0

いつものこととはいえ、暖色のルームライトに照らされた類は神々しくて震えてしまいそう。何年経っても慣れない。コトの後、息をあげて汗ばんだ肌は艶めいてライトの光が一層綺麗に見せてる。さして手入れをしていないのに、ズルイでしょって思う。それでなくても類はいつも信じられないくらい格好いい。下手したら昔より格好いいかも。二人の子供がいるなんて思えないって言われてるし、昔より丸くなったって会社では、年上からも...

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これからもよろしく 1 (White Day 2024)

ss 牧野×類  0

「お疲れ様」俺のジャケットに、いつも通り手をかけようとして、我が愛妻が言う。その手を、やんわりと止める。さっきまで二人で出かけていたし、朝からバタバタと息子の支度に忙しそうで、彼女も疲れているだろう。今日は次男の卒業式。「お前こそ、お疲れ様」「私は、仕事が忙しい訳じゃないしね。でも、類は仕事休むの大変だったでしょ」「そういう意味じゃなくて」「?」分からない、というようにポワンと見つめられる。「これ...

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