ss 牧野×類

これからもよろしく 2 (White Day 2024)

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いつものこととはいえ、暖色のルームライトに照らされた類は神々しくて震えてしまいそう。何年経っても慣れない。
コトの後、息をあげて汗ばんだ肌は艶めいてライトの光が一層綺麗に見せてる。さして手入れをしていないのに、ズルイでしょって思う。

それでなくても類はいつも信じられないくらい格好いい。下手したら昔より格好いいかも。
二人の子供がいるなんて思えないって言われてるし、昔より丸くなったって会社では、年上からも年下からも絶大な信頼を得ているって聞いてる。
私という妻がいるのに、それでもいいから近づきたいという類狙いが後を絶たないらしい。……凄く嫌。

それに比べて……

自分の頬を触り、体をチラリと見て確認して、シーツを胸元まで引き上げる。
以前ほどではないにしても、童顔のせいか体型のせいか、歳よりも幼く見られるし、何年一緒に居ても、類はどこを好きでいてくれるのだろう。

今日だって、ビシッとスーツを着たところ、格好よかった……いつもよりも堅いスーツは、王子様…いや、王様?って感じで、何人もの人が、カメラを我が子じゃなくて類に向けてた。
類なんて、その気になれば選り取り見取りなんだよね。

さっきだって……
帰ってきて、シャワーもせずにスーツを脱ぐところも、整った髪が乱れていくところもセクシー。汗で湿って落ちてくる前髪も、その間から覗く、いつもよりも鋭い瞳も、彼のすべてが色気に溢れていく。
そうして二人で揺れて、洩れる吐息も名前を呼んでくれる声も、思い出しただけで躰の奥が熱くなる。

さっきまでのコトも、途中から何も考えられなくて、我ながら乱れてしまった……恥ずかしいは恥ずかしいけど、重ねた年月と共にそんな自分も類は求めてくれるって、ちゃんと分かってる。
それに、そんな私を見る類の眼差しも、好きなんだよね。

……なんて、いつからこんなにヤらしくなったんだろう。
でも、でも!夫婦なんだしっ!!物足りなくて浮気とかだけは避けたいから。

私の方に少しだけ顔を向けて息を整える彼に、少しだけ身を寄せる。
気だるげに開く目蓋も長い睫毛で出来る影も、やっぱり綺麗。こんな顔見られるのは私だけのはず。

「つくし」

吐息混じりに呼ばれる名前だけで、躰の奥がビクリと反応する。
髪を撫で肩をつたい、腰を撫でただけの類の手にも反応してしまう。



「もう、ピル飲むのやめたら?」
予想していなかった言葉に、私はまばたき以上の反応が出来なかった。

二人出産してから飲むようになったピルを止めるの?でも、二人ともそれなりの歳とはいえ、絶対に妊娠しないって年齢でもない。
するとまた意外な類の言葉が続く。
「もう一人ぐらい、いいんじゃない?」

戸惑って動きの無い私の体を、類の手が撫でて太腿の奥へと伸びる。
「お願い、聞いてくれるんだろ?」 
なんてこちらを見る表情は、薄明かりの中で色気のある綺麗さで、否という答えがあるわけがない。

それにその手は、もう濡れたところに届いてる。
「うん……何でも聞くよ」
そう言って、これからも変わらず私を魅了する笑顔に手を伸ばした。


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